大家2年目の会

会社

中と外の違い

前述の通り、私は社会人となってずっとエンジニアとして働いてきました。他社さんと共同で開発したり、時折進行状況の報告に客先へ出ると言っても、交渉事は営業さんがしますので、基本内勤のエンジニアです。

私達エンジニアは絶対に誤魔化す、濁す、という行為は出来ません。よく、会社で分からない、ということを言ってはいけない、分からないといって考えを辞めてしまうのは成長を放棄することだ、と研修で言われると思いますが、私たちは違いました。仕様書を一言一句読み解き、わからないことがあればすぐに報告、周知して意思系統を統一します。

それは何故か。

もし分からないまま隠して開発を進めるととんでもない不具合に繋がるからです。それ は自社、客先に大きな不利益を齎すことは想像に難くありません。そこに感情などは必要なく、エンジニアにただひたすらに求められるのは納期と正確さに尽きます。

私はそういった中で仕事をしてきました。

言わんとしてることをお分かりいただけるでしょうか?

私達エンジニアは仕様書を見て間に合わないものは間に合わない、分からないものは分からないと答えるのは仲間を守ることであり、今の現状を正しく伝えることが誠実そのものなのです。

私は今この壁にぶち当たっています。

長年PCに向き合ってきた私ですが外で色々な方とビジネスを勧めています。

先日、電話である質問をお受けしました。

私の中でぼんやりとした答えがあったのですが確実ではないと思ったので「わかりません」とお答えしました。するとそれを聞いていた他の方に、「それは違う」と言われてしまいました。

その方は、

分からないと言ってはいけない。お客さんはそんな答え求めていない。即答できないならぼやかして後から電話で答えることもできる。分からないと答える営業から何かを得たいと思うのか。

と、このようなことを言われました。

要は、お客さんに不安を与えないために時としてぼやかして、ふんわりと答えるのが営業。所謂今流行りの忖度が必要ということです。正誤をはっきり答えることだけがすべてではないということが私にとって大きな驚きでした。

しかし、相手に不安を与えないように返して、後から調べた正しい回答を提供するわけですから、この方の行動がお客さんに対して不誠実な訳ではないのです。

確かに自分がお客さんであるならモノを知らない人よりはなんでも分かってるように見える方を信頼します。

柔らかさが大いに求められる仕事なんですね。

勿論、すべての営業さんがこういう考えであるとは思いません。お客様にしても分からないなら分からないと言う営業の方がいいという方も少なからずいらっしゃるでしょう。

人によって対応を変えなければいけない、時と場合による気の張る仕事であると思います。

正直な話、私達エンジニアは営業さんが取りまとめてきた納期に大変四苦八苦します。

こんな納期無理に決まってる! 死んでしまうわ! あいつらわかってるのか! …こんな感じです。

しかし外回りをする営業さんは、技術者の文句を分かっていても、できます、と答えなければその仕事を取ってこれない訳ですし、出来ないという取引先より出来ると快諾してくれる営業さんに仕事は来ます。

仕事を得れなければ給与だって発生しません。営業さんからすれば取るしかない仕事です。忖度を必要とし、外からも中からも突かれる訳ですから心労は計り知れないことだと思います。

どちらも垣間見えたことで、双方の立場を慮るといいますか理解は出来ます。しかしその着地点というのはなかなか見つかりません。勧めていくビジネスの中で見つけていきたい、大きな課題です。


木村 健⼀

木村 健⼀ | 講師

1978年9月⼤阪⽣まれ。ソフトウェア開発会社で17 年間エンジニアとして従事。兼ねてより夢だったマイホーム購⼊から5年後、単身赴任によるダブル生活で家計が圧迫。苦渋の生活が続く中、大家業による不労所得の存在を知り勉強を開始。その頃に武智と出会う。武智の思いや展望に魅了され、即決で不動産⼤家業を開始。今は自身と同じような境遇の⼈に、明るい道を作ることが出来ると確信している。

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