大家2年目の会

会社

大企業でも失敗するマーケットインの考え方

iPhone Xが生産終了の噂が飛び交っていますね。

初代モデルから10年以上、Face IDやAnimojiといった新技術も取り入れ満を持しての発売でしたが一年足らずでそんな噂が飛び交うのはなんだか悲しいものを感じますね。

噂の出所がiPhoneの部品を作るサプライヤーの決算から想像されて、というものでかつて一強だったiPhoneがそんなふうに書き立てられるなんてという驚きもあります。

私自身、初見でこれは日本では売れないだろうなと直感的に思ったのですが、残念ながらその予想は外れることはありませんでした。

ただ少し違ったのが海外でもそれほどシェアを獲得しなかったという点です。

上記で、日本で売れないだろうなというのはすぐに予想がついた、と書きました。

理由は、iPhone 8よりも大画面になったにもかかわらず画面比率が変わったことによって、結果縦長なだけの画面になってしまったことが大きいです。

ということはゲーム中に動かすキャラクターが小さく見えてしまったり、画面全体のバランスに窮屈さを感じるようになってしまう訳です。

それに我慢できず、iPhone Xを購入したが結局前の機種に戻した、8に買いなおした、というレビューや動画もよく見ました。

日本人は海外よりもスマホでゲームをします。窮屈に見えてしまう画面というのは耐えがたい人が多いのです。その点を見落としたことでマーケットインがうまくいかず受け入れられなかったということですね。

海外では価格と機能が見合わない、というのが大筋の批評でした。

10周年記念なのにAnimojiとはなんだ、肩透かしを食らった、という意見も見ました。

こちらも、iPhoneという商品に期待する顧客のニーズをくみ取ることに失敗したのでしょう。

正直に言えば、私自身、作りたいものを作った、という感が否めません。

こんな話をご存知でしょうか?

初代ファミコン(ファミリー コンピュータ)を作るとき、任天堂はゲームというものに各家庭がどれほどのお金をかけるかを考えて価格設定をしました。当時は今よりも、ゲームというものは子供がするものという考えが多かったと思います。当然かける金額というのはシビアなものです。

その中で最高の技術をもって8ビット家庭用ゲーム機を作り出し圧倒的シェアを確保しました。

対して、セガは自分たちの作りたいものを作りました。価格はほんの少し高い程度でしたが、あまり普及しませんでした。無論当時確立されつつあったシェアや、ソフトのラインナップなどもありましたが、見て頂きたいのはその形状です。ファミコンと比べてどうでしょうか。

そうです横幅を非常にとるんです。当時テレビの下にビデオデッキを設 置する場所はあったかと思いますが、今ほど大画面でテレビを見ません。

単純に置き場がないんですね。画像がきれいだとか性能がいいだとかそれ以前の問題で親が難色を示したわけです。

すごくありふれたことなのですが、これはまさに家庭、子供に焦点を当てなかった結果でした。

後に、8ビット機の敗因を当時のセガの社長が語りますが、家庭用ビジネスのノウハウを持っていた任天堂と、業務用主体で家庭用への絞り込みが出来なかったセガの差であると言っておられたとのことです。

いや、落とし穴ってほんと身近にあるものなんですね。

私はこの話を学生時代就職活動を指導する先生から伺い非常に興味を持った覚えがあります。

先人たちの行いから見えてくるものはたくさんありますね。

私もブログの中で大家業をするにも自分がいいと思ったものではなく、顧客ニーズが大事だと何度も書いてきたかと思います。

Appleやセガでさえ時として見誤るマーケットインです。

知識がついてきた時こそ失敗しかねません。

不労所得と高をくくらず帯を締めて選んでいきたいビジネスですね。


木村 健⼀

木村 健⼀ | 講師

1978年9月⼤阪⽣まれ。ソフトウェア開発会社で17 年間エンジニアとして従事。兼ねてより夢だったマイホーム購⼊から5年後、単身赴任によるダブル生活で家計が圧迫。苦渋の生活が続く中、大家業による不労所得の存在を知り勉強を開始。その頃に武智と出会う。武智の思いや展望に魅了され、即決で不動産⼤家業を開始。今は自身と同じような境遇の⼈に、明るい道を作ることが出来ると確信している。

執筆者の記事一覧

このページのトップへ戻る

メニュー